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アドテック東京2013 ~実は内製の巻~

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こんにちは。fujimuraです。

 

 2013年9月中旬にアドテック東京が開催されました。

このイベントにマイクロアドも出展したのですが、今回はコンテンツを

ほぼ内製するということに決まり、

我らがコンシューマ事業部に白羽の矢が立ちました(いい意味の方で)。

 

また、使用した3Dやサイネージの機材そのものは、

協賛いただいた企業様から提供いただきました。

ご協力ありがとうございました。

 

8月26日キックオフでしたので、この時点ですでに1ヶ月切ってます。

余裕はありません。

コンテンツの数は5つ。プロジェクションマッピング以外の4つを内製します。

担当振り分けは以下の通り。

 

・3D広告         開発担当: fujimura

・商品そのものを見る広告 開発担当: fujimura

・さわれる広告      開発担当: fujimura

・持ち歩ける広告     開発担当: 他メンバー

・空間を感じる広告    開発担当: 外部発注

 

「あっれー?fujimuraさん3人いるんだっけ?」

と心の中で思いましたが(声にもでてたかな)、今回は3Dの投影装置自体がすごいので、

その恩恵の下、制作するものは簡単な3Dモデルの表示ができればOKでした。

 

 

 

■一番大変なのはモデルの選定

表示に使う3Dモデルは購入したのですが、気を付けなければいけない点が3つありました。

 

 

対応形式

これは当たり前のことですが、

使用するアプリケーションで動作する形式は決まっています。

Unityではノーライセンスで利用できる形式は

.FBX、.dae、.3DS、.dxf、.objになります。(2013年9月時点)

ライセンスがあれば.MAXなども利用できます。

対応形式を確認せずに購入してしまっては、利用できない場合がありますので

きちんと確認することが大切です。

これがいいなと思っても、対応されてない形式の場合も割と多いです。

 

 

画像はあくまでもサンプル

これはもう回避しようがないのですが、今回の経験から3Dモデルは3ds Maxという

ツールを使って作られていることが多く、メインの対応形式は

.MAXになるということが分かりました。

その.MAXを.FBXや.3DSに変換できるようなので、

それらも対応形式として含まれているケースが多いです。

ただし、.MAX独自の手法で再現されているモノは.FBXでは再現できないことが多いです。

まして別アプリケーションであるUnityで読み込めば尚更です。

参考ページでは、メインの形式の表示結果が表示されているケースが多く、

他の形式での表示結果は表示されていない可能性が高いです。

 

つまり、形式を確認して購入してもいざUnityで表示してみると

全くイメージと違う場合があります(というかほぼ違いました)。

ですので、基本テクスチャに依存して表現されているようなモデルを選ぶことで、

リスクを減らせるかと思います。

 

また、悲しいことにテクスチャが抜けているケースもあります。

この場合はデータがおかしいですよと購入元に伝えれば対応してもらえると思います。

 

 

最終調整は自分で

Unityの変換の問題なのか分かりませんが、あるはずの光沢感などが全くない状態で

表示されたりします。

そんな時はできる限り自分でマテリアルの調整をしてイメージに近づけるよう

頑張りましょう。最後に頼るべきは自分自身です。

 

 

 

Unityで開発

あとはUnityを使ってちょちょいのちょいとすると出来上がります。

ここについての詳細は機会があればその時にでも。

ただ、本当に大したことはしていないので入門編になりますよ。

 

さて、できあがったコンテンツがどうなったのかここで紹介していきます。

あ、あくまでもfujimura担当のモノに限ります。勝手に紹介すると後が怖いですからね。

 

 

 ■3D広告

マンション・部屋、カニ、クジラのフィギアの広告サンプルを作成しました。

マンション 部屋
カニ クジラ

トラックボールで好きに回転させたり、拡大・縮小などができます。

 

 

 

■商品そのものを見る広告

帽子、メガネ、靴を用意しました。

 靴1

まるで目の前に靴が浮かんでいるように見えます。試しに掴もうとしますが

靴2

掴めません。とても不思議な感覚を体験できます。

映像が見える上部あたりにセンサーがあって、手のジェスチャーで

商品を選択することができます。

 

 

 

■さわれる広告

サイフ、グラス、指輪を用意しました。

 サイフ

 指輪

指をセンサーで感知しマウスに見立てることで、

まるで実際にさわっているかのような操作が可能です。

こちらも目の前に浮かんでいるように見え、

指で操作できるので感動すること間違いなしです。

 

 

 

■持ち歩ける広告

デジタルサイネージのデモンストレーションで、今回はバス停を想定しました。

サイネージ0

 

サイネージ4

 

バスの待ち時間の合間などに、目的地のクーポンを

その場で取得できるものになっています。

クーポンをタッチすると吸い込まれるようにスマホに保存されます。

これで好きなだけ持ち歩くことができますね。

 

 

 

■空間を感じる広告

プロジェクションマッピングを使って、その場にいながらマンションの

部屋の一角に座っている臨場感を味わうことができるものになります。

 プロじぇくジョンマッピング

モデルルームなどで部屋の様子はわかっても、

窓から見える風景はなかなか想像しにくいものですよね。

ここに住んだらこんな風に眺められるんだなーと色々な部屋を見ることもできたり、

想像がどんどん膨らみます。

 

下記は総集編的な内容の動画になっています。

こちらで少しイメージがつかめるかと思います。


 

ブースも常に込み合っているような状態で、社内外から好評価を頂きました。

客観的に見ても他には無い楽しいブースだと思いました。

ユーザーに楽しんでもらえる、そしてその姿を見られるというのは

本当に開発者冥利に尽きます。

これからも楽しんでもらえるものを作っていきたいです。

 

最後に、本企画にご賛同いただきご協力いただきました企業の皆様に

心より厚くお礼申し上げます。

 

それではまた。

 

 

 

fujimura


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